人事労務ニュース

労働政策審議会は7月30日、労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令案要綱などについて「妥当」と答申した。胆管がん事案の原因物質の１つとして考えられるジクロロプロパンを発がんのおそれのある特定化学物質として規制対象に追加する。これにより、ジクロロプロパンを用いる洗浄や拭き取りの業務では、化学物質の発散を抑制するための設備の設置、作業環境測定の実施、特殊健康診断の実施、作業主任者の選任、作業の記録等を30年保存することなどが義務付けられる予定。

中小企業庁は中小企業・小規模事業者の未来をサポートするサイト「ミラサポ」を開設。ニーズに応じ、2つの情報提供窓口がある。国や公共機関の支援情報・支援施策をわかりやすく提供したり、経営の悩みについて先輩経営者や専門家がアドバイスする場を設けている。さらに、テーマ別にメニューがあり、例えば「創業・起業」「人材・採用」など、必要に応じたサービスを受けることができる。詳細は中小企業庁のHPで確認できる。

日本生産性本部余暇創研は8月5日、「レジャー白書2013」を発表した。2013年の余暇関連産業の市場規模は、64兆7,272億円（前年比0.3％減）となり、ほぼ横ばいで推移した。なかでも、日本人の余暇活動の現状は、「国内観光旅行」が前年に比べて90万人増加し、2年連続で1位となり、また各地のテーマパークも人気で「遊園地」は前年の2,100万人から110万人の増加し、2,210万人となった。

厚生労働省は8月8日、「ブラック企業」の実態調査に初めて乗り出すと発表した。調査対象は離職率の高い企業約100社と、過重労働などが繰り返されている約3900社の計4000社。労使間の合意を超える長時間労働やサービス残業が行われていないかなど、適切な健康管理対策が講じられているかを調査する。違反が判明した場合、是正されるまでハローワークでの職業紹介の対象外とする。また、悪質な違反が確認された企業は、これまでと同様に社名を公表し、送検する。

厚生労働省が7月25日に公表した2012年簡易生命表によると、日本人の平均寿命は前年と比較し、0.50歳上回り、男性は79.94歳で過去最高となり、女性は86.41歳で0.51歳上回った。また、厚生労働省の調査では国別の平均寿命は、男女とも世界トップクラスとなっている。